連載第十一回
「各論:有価証券報告書」


第1問

有価証券報告書の【経理の状況】の冒頭に関する次のa~cの記述のうち,適切と思われ
る記述の個数を選択肢1~4の中から選びなさい。
a  【経理の状況】の冒頭において,提出会社が法の規定により提出する連結財務諸表等の
適正性を確保するための特段の取組みを行っている場合には,その旨及びその取組みの
具体的な内容を記載しなければならない。
b  【経理の状況】の冒頭には,監査証明を受けている旨,公認会計士又は監査法人の名称
及び監査報酬を記載しなければならない。
c  【経理の状況】の冒頭には,表示単位未満の金額につき四捨五入又は切り捨てのどちら
を採用しているかにつき明示しなければならない。

選択肢1
 0個
選択肢2
 1個
選択肢3
 2個
選択肢4
 3個


第2問

有価証券報告書の【連結貸借対照表】に関して,適切と思われる選択肢を1つ選びなさい。

選択肢1
 連結貸借対照表の科目名は,必ず「EDINETタクソノミ」による。
選択肢2
 連結貸借対照表上,繰延税金資産及び繰延税金負債がある場合には,必ず相殺した上で,
その差額を表示する。
選択肢3
 利益に関連する金額を課税標準とする事業税以外の事業税の未納付分は,「未払法人税等」
に含めて表示する。
選択肢4
 引当金は,必ず負債の部に表示する。


第3問

有価証券報告書の【連結損益計算書】に関して,適切と思われる選択肢を1つ選びなさい。

選択肢1
 仕入及び販売に関して通常負担すべきさまざまなリスク(瑕疵担保,在庫リスクや信用リス
クなど)を負っていない取引に関しては,収益の総額表示は適切でない。
選択肢2
 株式交付費や社債発行費は,販売費及び一般管理費に計上する。
選択肢3
 有価証券売却益は,必ず営業外収益の区分に記載する。
選択肢4
 法人税等の更正による納付税額があれば,特別損失に計上する。


閉じる