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合格者の声

(株)カヤック 常勤監査役
佐田 俊樹 様(Advancedに合格)


―――財務報告実務検定を受験したきっかけについて教えてください。

私はこれまで約40年のビジネス社会経験で、財務経理業務には直接身を置いたことはなく、その意味では財務報告の実務経験はありません。しかし、現に監査役として監査報告書を作成し株主に提供していますから、広義では間違いなく財務報告の実務経験者です。

現在まで都合4社の監査役を務め、監査役経験は8年になります。目下は3社の監査役を兼務しておりますが、その内1社が2011年に就任した上場準備会社です。私はもともと証券会社出身なのでIPO業務についてもある程度の知識はあったのですが、上場準備会社の監査役として正確で体系的なIPO実務知識を得たいと思い、IPO実務検定をフルに活用し標準・上級ともに合格いたしました。

その折、財務報告実務検定の存在を知り、その目的と内容に大いに興味を覚えました。そこで、IPO実務検定の受験を終えるや間をおかず、財務報告実務検定の勉強を始めたという次第です。この検定が監査役業務をよりよく遂行するのに、まさにうってつけのプログラムであることがすぐに見て取れたからです。


―――財務報告実務検定の受験にあたり、どのような準備をしましたか?

どうせやるなら目標は高く、と最初から一発Advanced狙いでしたから、IPO実務検定同様にTACの通信講座を利用しました。効率面でこの講座利用はとても価値ある選択だったと思います。 具体的な勉強方法ですが、公式テキストは1回通読し、その後はそれぞれの論点確認のため参考書的に使いましたので、軽く流した個所もあれば、正確な理解のため繰り返し精読した部分も多々あります。 公式テキスト添付の「ひな型」は、常に鞄に入れて持ち歩き、ちょっとした時間にも目を通し確認するようにしました。特に配点ウエイトの高い有価証券報告書については、まず目次をしっかり覚え、その後、それぞれのパートにどんな事柄が書いてあるか、どんな形式の表が記載されているか、事項名を聞けばその個所がイメージできるトレーニングをしました(この「ひな型」活用法はとても効果的と思いますので、皆様にも自信をもってお薦めします)。

公式問題集は、全問とその解説が頭に入るほどに繰り返し読み込み返しました。特に計算問題については、同様な本試験出題があれば「いただき」と思えるよう練習を重ねました。計算問題は一見手強そうでつい後回しにしたくなりますが、むしろここを得点源にすべく積極的に取り組む発想に転換した次第です。これは、本試験のプレッシャーを減らすとともに、得点増という実質面の両方で奏功したと思います。


―――財務報告実務検定を受験してよかったことは何ですか?

それは第一に、当初からの目的が達成できたことでしょうか。つまり、開示制度を体系的にそれも相当高度なレベルで学び、自身の職務である監査役としての能力と業務の質を高めることができたということです。ご存知のように、監査役は株主総会に際し事業報告や計算書類等につき監査報告書を作成しますし、有報、決算短信等の開示資料も当然チェックします。そうした日々の業務で、開示資料の基礎となるルールを理解し記載内容の適正性をプロフェッショナルなレベルで判断できるかどうかは、まさに監査役のレゾンデートルにも関わる重要事です。ここで相応の自信が持てたことは何事にも代えがたい成果です。

第二は、周りの目というか認識です。会社の財務経理などディスクロ担当者あるいは監査担当の公認会計士にとって、監査役が財務報告につきどの程度の知識をもつか、またそれ以前にどれほど真剣かは業務遂行の緊張感に直接反映します。それと表裏一体ですが、監査役の熱意と高い実務知識が伝われば、これら関係者の監査役への説明意欲と配慮もおのずと高まることになるでしょう。となると、監査役自身としても仕事の張り合いが増す、という好循環に入ります。


―――財務報告実務検定の社内外での活用法について教えてください。

これは常々感じるところですが、多くの会社において法定開示・適時開示などのいわゆる「開示」業務とアナリスト説明会や株主通信などのIR活動が、よく言えば分業ですが、実質的には分断に近い状態にあります。担当部署も異なっているのがむしろ一般的かもしれません。その結果、IR活動(資料)では有報・短信などで蓄積された貴重な開示ノウハウや記載情報自体がうまく使われていないケースが多々あります。これは会社としても情報の受け手である投資家にとっても、いかにももったいない状況です。

その打開策として財務報告実務検定の活用が優れて効果的、というのが私見です。有報などの開示ノウハウが使い切れないのは、もとを質せばIR担当者がそれらを活用する訓練を受けていない、だから敷居が高くて敬遠するというのが実情でしょう。であれば財務報告実務検定を利用して開示関連実務知識を身に付けるのが最善策ですし、これはIR担当者のモチベーションを高め、さらには長期的なキャリアパス形成にも資するところ大と確信するところです。ですから、私が監査役として関与する会社のIR担当者らには、是非当検定を活用するよう薦めております。


―――財務報告実務検定の受験を考える方にメッセージをお願いします。

財務報告実務検定は開示制度(ディスクロージャー)全体を体系的かつ実務的に学ぶことができる最も優れた資格検定であるのは間違いありませんが、それは他方で、合格に必要な勉強の質量ともお手軽な資格検定というわけにはいかないことを意味します。殊にAdvancedレベルを目指す場合は相当な努力が必要でしょう。かといって、決して無味乾燥な暗記の連続ではありません。ある程度進むと、自分の知識が着実に積みあがっていき、今まで表面的には見慣れた有報などのより深い世界が見えてくるのがはっきりと実感できます。こうなればテキストを読み進めるのが楽しくなってきます。人にもよるでしょうが、有報関係をカバーする公式テキストの上巻を読み終える辺りがそういう局面ではないでしょうか。

当検定は財務経理などの開示担当者や公認会計士の方々が主たる利用者かと思います。しかし、これら狭義の財務報告実務家だけでなく、より広く開示に関わる人たちにとって大いに価値ある検定と考えます。私のような監査役にとってはほぼ必須の内容でしょうし、IR担当者にとっても自己の付加価値向上に最適ではないでしょうか。当検定がますます広く活用され、日本企業の開示がより発展し充実するのを願ってやみません。

以上、このささやかな体験記が皆様の学習の一助にでもなれば誠に幸いです。





◆財務報告実務検定試験に関するお問い合わせ先
財務報告実務検定事務局(日本IPO実務検定協会内)  担当者:事務局長 原田
お問い合わせはこちらまで
E-mail:info@zaimuhoukoku.jp

 


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